VWが「欧州電池連合」 テスラ出身の新興企業と

2019/3/22 1:14
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【フランクフルト=深尾幸生】独フォルクスワーゲン(VW)は21日、電気自動車(EV)用の電池の量産に向けた「欧州電池連合(EBU)」を設立すると発表した。北欧で大規模工場の建設を計画するスタートアップのノースボルト(スウェーデン)と主導し、2020年から共同開発を始める。欧州資本による量産を実現しアジア勢への依存脱却を目指す。

VWのEV販売計画実現には電池の確保がカギを握る(写真はEV専用車台「MEB」)

詳細は明らかにしていないが7つの欧州加盟国の企業や研究機関がEBUに参加する。VWとノースボルトは独政府が設けたEV電池量産のための基金の利用に応募した。共同研究は電池の中核部分であるセル開発のほか原料やリサイクルまで、電池生産に伴うすべての範囲を対象とする。

VWは現在、韓国のLG化学やサムスンSDIなど中韓4社を主な調達先に選んでいる。だが、28年までに2200万台のEVを生産する計画を掲げており、主要部品の電池を安定的に調達するために自社生産も検討している。

欧州資本による電池生産をめぐっては、独政府のほか仏政府や欧州連合(EU)の欧州委員会も必要性を訴えている。独政府による11億ユーロ(約1400億円)の補助金には独BMWなども応募した。

ノースボルトは米テスラの調達担当だった元幹部が16年に設立した。水力発電による電力を使った巨大な電池工場「ギガファクトリー」をスウェーデンに建設し、年間でEV50万台相当の電池を生産する計画を持つ。現在は試験ラインを建設中だ。

VW子会社のトラック大手スカニア(スウェーデン)が出資しているほか、独シーメンスやABB(スイス)も出資している。

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