ノルウェー中銀が追加利上げ 0.25%、半年ぶり

2019/3/22 3:45
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【ロンドン=篠崎健太】北欧の産油国ノルウェーのノルウェー銀行(中央銀行)は21日、政策金利を0.25%引き上げて年1%にすると発表した。22日から適用する。原油相場の回復などを受けて経済や物価情勢が堅調に推移しており、金融正常化を進める。オルセン総裁は声明文で「政策金利は今後半年間でさらに引き上げられる可能性が高い」との見通しを示した。

ノルウェー銀の利上げは、7年ぶりに金融引き締めに転じた2018年9月以来、半年ぶり。大方の市場関係者は利上げを予想しており、理事会は全会一致で決めた。政策金利が1%台になるのは15年9月以来、3年半ぶりとなる。

利上げの判断を後押ししたのは足元の物価高だ。エネルギーなどを除くコア消費者物価指数(CPI)は2月に前年同月比2.6%上昇した。雇用や賃金の回復などを追い風に、伸び率は前月より0.5ポイント広がった。2%に近い水準とする金融政策目標からの上振れが鮮明になっていた。

オルセン総裁は「ノルウェー経済は堅調なペースで拡大し、想定より強い」との認識を示した。物価の基調が政策目標を上回っている点も踏まえ、経済の見通しとリスクバランスは「当面の緩やかな利上げの必要性を示している」と説明した。

一方、中期的な政策金利の見通しは引き下げた。併せて公表した四半期に一度の金融政策報告書では「22年末に1.75%に達する」との予想を提示した。18年12月の前回は「21年末に2%」としていた。声明では欧州経済の減速や英国の欧州連合(EU)離脱、米中の貿易摩擦などをリスク要因に挙げた。世界経済の行方を見極めながら慎重に利上げを進める。

21日のロンドン外国為替市場では利上げ決定を受け、ノルウェー通貨クローネが大幅に値上がりした。対ユーロでは一時1ユーロ=9.5クローネ台と前日比1%余り上げ、18年11月以来約4カ月ぶりの高値水準になった。

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