2019年5月25日(土)

九州でも舌戦スタート 保守分裂の福岡、大物も応援

統一地方選2019
政治
九州・沖縄
2019/3/21 17:18
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全国11道府県知事選が21日告示され、地域の将来像を問う統一地方選が始まった。九州でも、保守分裂の構図となった福岡と、5選を目指す現職に新人2人が挑む大分の2知事選がスタート。候補者はさっそく街頭に出て、地方創生や産業振興のビジョンを訴えた。有権者は一票を託せる先を見極めようと、それぞれの主張に耳を傾けた。

福岡県知事選立候補者の演説を聞く有権者ら(21日、福岡市中央区)

支援者と握手する福岡県知事選立候補者(左)(21日、福岡市中央区)=一部画像処理しています

福岡県知事選には3人が立候補。2期8年の現県政への評価を最大の争点に争われる。

「今回の選挙は今までの選挙と全く形が違う。私にとって正念場の選挙です」。午前10時から開いた福岡市中央区の警固神社での出陣式で、現職の小川洋氏(69)はオレンジのネクタイにスーツ姿で支援者らに訴えた。2期8年の実績を強調し「これまでまいた種が花を開かせつつある」と述べたうえで「取り組みをさらに前進させ、新しい課題にも果敢にチャレンジする」と力を込めた。

小川氏は過去2回の知事選で支援を受けた自民の推薦を得られず「県民党」を掲げて選挙戦に臨む。出陣式には自民党の山崎拓元副総裁のほか、小川氏を支援する国会議員らが参加した。

一方、自民の推薦を受けた武内和久氏(47)はオレンジのジャンパーに「必勝」の鉢巻き姿で午前9時から同市中央区の護国神社で出陣式に臨んだ。「成長する少子高齢社会」などの政策目標を掲げ「私が先頭に立って世界に福岡の名前をとどろかせる」とあいさつすると拍手が上がった。

武内氏を後押しする麻生太郎副総理兼財務相も登壇し「福岡をもう一度元気にするには武内さんしかいない」と訴えた。高島宗一郎福岡市長も駆けつけ「武内さんは明確なビジョンを持っている」と支持を表明した。

共産党推薦の新人、篠田清氏(70)はグレーのスーツに身を包み、福岡・天神のパルコ前で第一声をあげた。支援者らを前に「無駄遣いを無くし、県政をきちんと変えることができるのは自分だけ」と訴えた。

有権者からは活発な政策論争を期待する声が上がった。北九州市小倉北区の会社員女性(34)は「保育の充実と治安対策に注目して選びたい」。0歳の長男は希望する保育所に入れなかったといい「保育士が不足していると聞くし、子供が遊べる場所も増やしてほしい」と求めた。

福岡県飯塚市に実家があるという会社員男性(32)は「同じ県内でも福岡市とそれ以外で勢いが全然違う。格差を解消してほしい」と話した。

大分県知事選では人口減が進む地域の活性化策などを巡って選挙戦が展開される。

5選を目指す現職の広瀬勝貞氏(76)は午前8時半から、県庁近くの公園で出陣式を行った。「仕事を作り、仕事を呼び込んで地域を元気にする。先端技術への挑戦もしっかりやりたい」と強調。「1票でも多くの皆さんの支持をいただきたい」と声を張り上げた。

共産党公認の新人、山下魁(かい)氏(42)はJR大分駅前で第一声をあげた。「子供の医療費を中学卒業まで無料化にしたい。若い力で県政を変える」などと支持を呼びかけた。

大分市の無職、首藤淑子氏(52)も21日午後、立候補を届け出た。

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