米ファイザー、遺伝子治療の仏ビベットに出資

2019/3/21 7:37
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【ニューヨーク=西邨紘子】米ファイザーは20日、希少疾患むけ遺伝子治療薬の開発を手掛ける仏バイオベンチャー、ビベット・セラピューティクスの株式の15%を4500万ユーロ(約57億円)で取得したと発表した。ビベットの新薬開発の状況により、残り全株を最大5億6000万ユーロで取得する権利も持つ。実用化が進み始めた遺伝子治療で、技術力の取り込みと新薬の品ぞろえ確保につなげる。

ファイザー本社・ロゴ

遺伝子治療薬は、必要な遺伝子を体内に入れて病気を直す。遺伝子の異常変異が原因の難病治療などに効果が期待されている。無害化したウイルスなどに遺伝子を運ばせる治療や、患者自身の細胞を体外に取り出して改変し、体内の戻す「ゲノム編集」治療がある。

ビベットは、アデノ随伴ウイルス(AAV)を遺伝子の運び役とする治療薬の開発を手掛ける。先天的な遺伝子異常により、体内に銅が蓄積されてしまう希少疾患「ウィルソン病」の遺伝子治療薬「VTX-801」が米国と欧州で治験の初期~中期段階にある。

遺伝子治療薬の技術開発が進み実用化が進み始めたことで、大手製薬による同分野の製薬ベンチャーの買収が活発になっている。1月には米ブリストル・マイヤーズスクイブがゲノム編集による遺伝子治療薬候補を傘下に抱える米セルジーンを740億ドル(約8兆1千億円)で買収すると発表。2月にはスイスの製薬大手ロシュが血友病の遺伝子治療薬などを開発する米スパーク・セラピューティクスを43億ドルで買収することで合意している。

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