英首相「6月末以降の延期、考えていない」 EU離脱で
再国民投票は否定

2019/3/21 6:49
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【ロンドン=中島裕介】英国のメイ首相は20日夜(日本時間21日早朝)、首相官邸で声明を発表し、欧州連合(EU)からの離脱を当初の3月29日(英時間)から6月末に延期するようEUに要請したことを改めて表明した。「6月末以降の延期は考えていない」とも強調し、21日から始まるEU首脳会議で短期の延期の了承を取り付けたい意向を明確にした。

メイ首相は離脱案の3回目の採決に臨む方針だが、可決のメドはたっていない(ロイター)

メイ首相は離脱案の3回目の採決に臨む方針だが、可決のメドはたっていない(ロイター)

メイ首相は当初予定していた3月末にEUと合意したうえでの離脱ができなくなったことについて「私にとって痛恨の極みだ」と語った。そのうえで「英議会はこれまで決定を避けてきた。まさに今こそ決断するときだ」と述べ、英・EUの離脱案の議会承認を目指す決意を改めて示した。

議会の一部が求める2回目の国民投票に関しては「国民が求めている結論だとは思わない。すでに国民は(最初の国民投票で)答えを出している」と強く否定した。

離脱延期には英を除くEU27カ国の了承が必要になる。メイ首相はEU首脳会議で、来週中に離脱案の採決に臨む意向を示しながら、3カ月の延期を求める方針。離脱案の議会承認を得た上で、6月末までに必要な関連法案の成立を図る段取りを描いている。

ただ英・EUの離脱案は1月と3月に2回否決されており、現段階でも反対派を翻意して議会の承認を得るメドはたっていない。メイ首相がなお「合意なき離脱」の道筋を示せない中で、英以外の27カ国が短期の延期を了承するかどうかは見通せない状況だ。

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