金を「爆買い」する新興国の中銀
編集委員 志田富雄
[有料会員限定]
金の調査機関ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC、本部ロンドン)の調べによると、世界の中央銀行による金の購入量(売却量を引いたネット)は昨年651トンに達し、1971年のニクソン・ショック以降で最高を記録した。為替市場でドル高傾向が続くにもかかわらず、ロシアなどの新興国が金準備を急速に拡大している。
651トンを超える中央銀行の金購入量は67年の1404トンまでさかのぼる。当時はポンド危機のさな...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り2274文字
関連企業・業界
業界: