2019年4月19日(金)

公立病院部長に有罪判決 治験巡る贈収賄事件

中部
社会
2019/3/20 18:21
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臨床試験(治験)の補助業務を受注させる見返りに義理の娘名義の口座に現金計94万円を振り込ませたとして、第三者供賄罪に問われた公立陶生病院(愛知県瀬戸市)の呼吸器・アレルギー疾患内科部長、谷口博之被告(64)ら2人の判決が20日、名古屋地裁であった。神田大助裁判長は、谷口被告に懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)を言い渡した。

贈賄罪に問われた臨床試験支援会社の元実質経営者、小曽根秀明被告(55)は懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)とした。

神田裁判長は判決理由で「安易な癒着を背景に社会の信頼に反した悪質な行為。自身の地位を笠に着た谷口被告の犯情は悪い」と述べた。

谷口被告の弁護側は「治験補助会社への発注には必然性があった」などと無罪を主張した。これに対し、神田裁判長は50社ほどの同業者のうち小曽根被告の会社に受注を独占させる便宜を図ったと指摘。「谷口被告は賄賂として義理の娘の口座に入金があったことを認識していた」と述べた。

判決によると、谷口被告は2015年3~9月、別の会社が受注していた治験補助業務を臨床試験支援会社「ASOCIA」が継続的に受注できるよう便宜を図る見返りに、稼働実態のない義理の娘の口座に給与名目で計94万円を振り込ませた。谷口被告は起訴後に休職している。

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