ソニー、年間一時金6.9カ月分に 18年度にならび過去最高に
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ソニーは20日、2019年度の一時金の支給額を年間で基本給の実質6.9カ月分にすると労働組合に回答した。一般的な係長未満に相当する役職「上級担当者グレードモデル」の場合は計249万900円で、支給額としては過去最高になる。ソニーは18年度に2年連続で最高益となる見通しで、好業績を一時金で社員に還元する。
最高益達成への貢献などに報いる特別一時金0.2カ月分を含む。18年も6.9カ月分で回答してお...
賃上げは賃金水準を一律に引き上げるベースアップと、勤続年数が上がるごとに増える定期昇給からなる。2014年春季労使交渉(春闘)から政府が産業界に対し賃上げを求める「官製春闘」が始まった。産業界では正社員間でも賃金要求に差をつける「脱一律」の動きが広がる。年功序列モデルが崩れ、生産性向上のために成果や役割に応じて賃金に差をつける流れが強まり、一律での賃上げ要求の意義は薄れている。