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ロードカナロア、大種牡馬への新たな一歩

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2019/3/23 6:30
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これほど好調だったロードカナロア産駒でも、手が届かなかったのが牡馬クラシック(皐月賞、ダービー、菊花賞)だった。ステルヴィオがただ1頭、皐月賞、ダービーに出走したが、それぞれ4、8着に敗れた。

牡馬クラシックの主役

だが、2世代目となる今年の3歳馬には春の牡馬クラシックの主役となる大物がいる。サートゥルナーリアはデビュー戦から無傷の3連勝。昨年末のG1、ホープフルステークス(中山芝2000メートル)は、スローペースで先行し、最後の直線では密集でなかなか進路が開かないなか、狭いスペースに割って入り、ほぼ馬なりで一気に突き抜けた。過去に多くのG1馬を送り出してきた角居厩舎にあって、「なかなかこういう馬には出合えないという身体能力の持ち主」(辻野泰之調教助手)と素質を高く評価されている。同馬は前哨戦に出走しない異例の臨戦過程で4月14日の皐月賞に向かう。「不安がないといえばうそになるが、休養明けでもそれを帳消しにできる潜在能力がある」(同)という。

ロードカナロア自身が短距離で活躍したため、サートゥルナーリアにも距離の壁があるのではないかとの不安も指摘される。だが、ロードカナロア産駒の成績をみると、多彩な距離で結果を残していることがわかる。

産駒が勝ったレースの平均距離は1461.1メートル。しかし、2000メートル以上のレース(障害除く)の連対率は20.6%を記録する。さすがに1000~1600メートルの25.6%は下回るものの、悪くない数字だ。実際、ロードカナロア産駒がデビューした17年6月以降の2000メートル以上のレースの種牡馬別連対率をみると、ディープインパクト(26.2%)と比べると分が悪いが、ロードカナロアの父キングカメハメハ(19.0%)、ハーツクライ(19.2%)、ハービンジャー(17.9%)などの有力種牡馬を上回っている。母系が長距離をこなす血統であれば、2000メートル以上でも結果を残すロードカナロア産駒は多い。2400メートルで2勝しているアーモンドアイは、母が06年エリザベス女王杯(G1、芝2200メートル)の勝ち馬、フサイチパンドラである。

サートゥルナーリアの母は05年オークス(G1、芝2400メートル)を勝ったシーザリオで、兄には14年ジャパンCを制したエピファネイアがいる。兄は騎手との折り合いに苦労するタイプだったが、サートゥルナーリアは「走っている間も冷静沈着」(辻野助手)で、そうした心配がない。血統、気性の両面からみても、ダービーの2400メートルはこなせそうである。

歴史に残る大種牡馬へ――。海外遠征での活躍、牡馬クラシック制覇など、ロードカナロア産駒が新たなステージでも実績をあげられれば、その道筋がはっきりとみえてくる。

(関根慶太郎)

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