別府温泉で温度低下や蒸気減少、全源泉 調査へ

2019/3/20 16:27
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日本一の湧出量と源泉数を誇る別府温泉で、源泉の温度低下や蒸気量の減少が目立ち始めたことから、大分県と別府市は4月から2年間かけ、別府市内の全源泉2292カ所(2017年3月時点)の詳しい調査に乗り出す。源泉全てを調べるのは初めて。

市によると、雨が地面に染み込み、熱水になるまでに50年ほどかかるという。市の16年度の調査では、約30年前と比べ、源泉40カ所のうち7割で温度が下がっていた。高度成長期、急速に温泉開発が進んだことが原因とみられる。

掘削申請を審議する県の部会にも「より深く掘らないと以前と同じ温度を保てない」「高温の噴気が減った」といった声が申請者から寄せられた。さらに今後、地下の熱水や蒸気を利用する「バイナリー発電」が増えることの影響も懸念されている。

市内の源泉のうち市有は182カ所。県と市は民間にも協力を求め、源泉の湧き出す深さや温度、量などを調べ、今後も利用し続けられる方策の検討に役立てる考えだ。調査の事業費約1億4千万円は県と市で折半。市は今年4月に引き上げる入湯税を充てる。

市温泉課の若杉圭介課長は「別府の宝を持続的に利用するための在り方を探りたい。観光に影響がない範囲で民間にも協力をお願いする」と話している。〔共同〕

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