2019年9月23日(月)

印携帯リライアンス、資産売却を断念
債務返済計画が頓挫

2019/3/20 17:00
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【ムンバイ=早川麗】インド携帯通信大手のリライアンス・コミュニケーションズ(RCOM)は18日夜、携帯電話の周波数帯や基地局などの資産売却を断念した。同業のリライアンス・ジオ・インフォコムと結んだ契約の撤回を発表した。40社以上にのぼる債権者からの同意や、当局から必要な承認を得られておらず、売却の実現は困難と両社が判断した。

実兄の会社への資産売却の契約を撤回したRCOMのアニル・アンバニ会長=ロイター

RCOM会長の実兄で、印大手財閥会長のムケシュ・アンバニ氏=ロイター

リライアンス・コミュニケーションズは2018年3月末で4600億ルピー(約7400億円)に上る債務を抱え、経営難に陥っている。売却で得た資金を返済に充てる計画が頓挫した。同社は今後、破産・倒産法の枠組みに基づいた再建策を探るもようだ。

売却対象は、携帯の第4世代(4G)サービスに使う周波数帯や約4万3千塔の基地局、通信ケーブルなどが売却対象だった。だがその後15カ月にわたり債権者と45回以上の交渉を重ねるも、すべての債権者からの合意は得られなかった。

買い手候補だったリライアンス・ジオを経営するムケシュ・アンバニ氏は、リライアンス・コミュニケーションズのアニル・アンバニ会長の実兄。

後発のジオは豊富な資金で低価格競争を仕掛け、リライアンス・コミュニケーションズを苦境に追い込んだ。両社間で資産の譲受が実現すれば、今度は兄による弟の救済となる格好だった。

一方、リライアンス・コミュニケーションズは同日、スウェーデンの通信機器大手エリクソンへの未払い金55億ルピーとその利息を支払ったと発表した。印最高裁判所は2月20日、リライアンス・コミュニケーションズのアニル会長ら3人に対し、未払い金を4週間以内に支払わなければ3カ月の実刑となるとの判断を下していた。3月19日が期限の4週間だった。今回の支払いでアニル氏は実刑を免れた。

エリクソンへの支払いについては兄のムケシュ氏が資金を提供したもよう。アニル氏は「困難な時にそばにいてくれ、このように支援の手を差しのべてくれた、尊敬する兄ムケシュと(兄嫁の)ニタに心から感謝する」との声明を発表した。

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