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W杯以来の代表 香川は新しい可能性示せるか
サッカージャーナリスト 大住良之

(2/2ページ)
2019/3/22 6:30
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10年から昨年まで間違いなく日本代表の「顔」の一人といってよかった香川。ここ数年は所属クラブでの不遇が続いて精彩を欠いていたが、今冬にトルコのベシクタシュに移籍して出場機会を得つつある。昨年のワールドカップ以来の日本代表のユニホームだ。しかし、1989年3月17日生まれ。チーム合流のための機中で30歳を迎えたばかりで、まだまだ衰える年齢ではない。トルコ・リーグでは見事なシュート力を披露し、33歳で迎える3回目のワールドカップに向けての意欲も高い。

南野にとっても大きな刺激に

森保監督が就任してから一貫してとってきた「4-2―3-1」システムでのポジションは「トップ下」だろう。森保ジャパンで「新エース」格に躍り出た南野のライバルとなる。南野は昨年秋に代表戦3試合連続ゴールで注目を集めたが、アジアカップでは不調に陥り、1得点にとどまった。アタッカーに「波」があるのは仕方がないことだが、香川が加わることで南野にとっても大きな刺激になるはずだ。

国際親善試合に向け集合し、言葉を交わす香川(左)と森保監督。W杯以来の代表で香川はどんなプレーをみせるか=共同

国際親善試合に向け集合し、言葉を交わす香川(左)と森保監督。W杯以来の代表で香川はどんなプレーをみせるか=共同

もちろん、香川自身が日本代表の攻撃のエースに返り咲く可能性も十分にある。ペナルティーエリア手前、相手の守備が最も厳しくなる地域でボールを受けてさばき、エリアに入っていって決定的なシュートを放つ力は、サッカーで最も得難い才能である。絶妙なターンとクールそのもののシュート技術をもつ香川が、その希少な才能の持ち主であることに疑いはない。

課題のひとつは守備だ。現代のサッカーでは、ボールを奪われた直後の守備だけでなく、フィールドプレーヤー10人が一体となっての守備組織の構築が不可欠だ。香川は守備のセンスも技術ももっているが、100%の力で守備をして、ボールを奪ったら100%の力で攻撃に出ていくようなプレーをどの程度持続できるだろうか。

もうひとつの不安は、現在プレーしているベシクタシュのサッカーがあまりに日本代表と違うことだ。個の力に頼るなかで、香川の仕事は非常に限られているように感じる。

現在の香川はドイツのドルトムントからベシクタシュへの半年間の期限付き移籍という立場。ドルトムントとの契約が来年夏まで残っていることから自由な移籍はできないが、中盤を重視し、チームプレーを優先するチームにこの夏に移籍することができれば、昨年まで長谷部誠が担っていた「精神的支柱」という特別な役割もこなせるようになるのではないか。

この3月のシリーズでは、新戦力の発掘とともに、香川が「3年後」に向けてどんな可能性を見せるのかに大いに注目したい。

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