2019年5月23日(木)

米、キューバ人の入国制限強化 関係悪化に拍車も

トランプ政権
北米
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2019/3/20 3:35
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【メキシコシティ=丸山修一】米政府はキューバ人の入国制限を強化する。家族への面会などを目的とするビザの有効期間を大幅に短縮するとともに、入国回数も1回のみとする。トランプ米大統領はキューバに経済制裁をはじめとした圧力をかけ続けており、ビザの条件変更もその一環と見られる。キューバ側は反発しており、両国の関係は悪化する一方だ。

在キューバ米大使館前で列をつくる市民ら(18日、ハバナ)=ロイター

在キューバ米大使館の発表によると、家族への面会や観光、治療などを目的とした米入国のためのビザ「B2」に関して新規発行分から有効期間を3カ月とし、入国も1回のみとする。従来は有効期間が5年で、有効期間内では複数回の入国が可能だった。ビザの条件変更は18日の新規申請分から開始された。

同大使館は「キューバ政府が米国民に対して与えられているビザの条件に合わせた措置」としているが、トランプ氏が進めるキューバへの制裁強化の一環とみられる。

トランプ政権はすでにキューバ政府が革命後に接収した家屋や土地などの財産について、亡命キューバ人を含む米国人が損害賠償請求訴訟を提起することを認めると発表している。キューバがベネズエラのマドゥロ政権を支援しているとして非難しており、従来にも増して圧力を高めている。

キューバのロドリゲス外相はビザの内容変更に関して「米国の決定を断固拒否する。キューバ国民が米国在住の家族を訪問する権利に対して、さらなる障壁を築くものだ」と批判している。両国関係は米オバマ前大統領時代に国交回復などで"雪解け"を迎えたが、トランプ氏が就任してから一転、再び悪化を続けており、改善の兆しが見えない状態だ。

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