通信3社が5G用のアンテナ共有、東電とKDDIなど実証実験 投資を効率化

2019/3/19 20:13
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KDDIソフトバンク、楽天の通信3社は19日、次世代通信規格「5G」用のアンテナ設備を共用して行う通信実験を、2019年4~9月に実施すると発表した。送配電事業者の東京電力パワーグリッド(PG)と組み、電柱の上に共用アンテナを設置する。5Gは現行の4Gに比べて多くの基地局が必要になる。設備を共用して投資を抑え、効率的に5Gのネットワークを構築することを目指す。

5Gではネットワークの構築に多くの基地局が必要になる(KDDIの5G基地局)

通信各社はこれまで、地下鉄のトンネルの中などアンテナの設置が難しい場所では、設備を共用することがあった。しかし通常の通信エリアで、大手各社が設備を共用することは珍しかった。電柱へのアンテナ設置は、これまで1本につき1社までが一般的だった。

東電PGが、関東圏の電柱に共用アンテナをまず設置し、その下部に携帯各社がそれぞれの基地局を設置する。具体的な実証実験の場所等については今後詳細を詰める。実証実験では主に電波の干渉状況や安定性について調べる。

各社は設備の共用により、5Gの投資負担の軽減を狙う。5Gで使う電波は4Gに比べて飛ぶ距離が短い。たとえば5G向けに割り当て済みの28ギガ(ギガは10億)ヘルツ帯の周波数は、半径数百メートル程度しか飛ばないといわれる。ネットワークを構築するためにはこれまでよりも多くの基地局を設置する必要がある。NTTドコモとKDDIは今後5年間で、それぞれ5Gに約1兆円を投資する方針だ。

3社は今後、東電PG以外の送配電事業者との取り組みも検討する。一方、ドコモは「5Gの電波が実際に割り当てられたうえで実験への参加を検討する」としている。

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