市川市、住民票のLINE申請実験 全国で初めて

千葉県市川市とLINEは19日、包括連携協定を結び、全国初という住民票のオンライン申請の実証実験を始めた。スマートフォン(スマホ)で普及するアプリを生かし住民の利便性を高める。窓口で対応する職員を減らせる効果も見込む。
対話アプリ「LINE(ライン)」の市の公式アカウントを友だちに追加し、登録済みの個人情報に市のアクセスを許可すると、住民票の交付申請ができる。記載事項や通数などを選び、運転免許証などをスマホで撮影して本人確認用に送る。手数料は決済サービス「LINE Pay」で払う。申請から数日内に郵送で自宅に届く。
市への住民票の申請は年間25万件以上で、その8割が窓口対応。1年後までに5割をオンライン申請にする目標だ。
市とLINEは子育てや防災などの情報配信も始めるほか、4月10日から市営施設の使用料などの支払いにLINE Payを順次使えるようにする。他の行政手続きへの活用や多言語対応も検討しているという。