2019年7月19日(金)

インターステラのロケット、JAXA・丸紅など支援

2019/3/19 16:18
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インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は19日、衛星を打ち上げ可能な小型ロケット「ゼロ」の開発に丸紅やユーグレナ、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力を得ると発表した。打ち上げを支援する団体「みんなのロケットパートナーズ」を立ち上げ、8つの企業などが参加した。事業を軌道に乗せるため、大企業や政府系機関との連携を進める。

インターステラテクノロジズのロケット打ち上げを支援する団体の発足を発表した(前列左から3人目が稲川貴大社長、4人目が堀江貴文氏)

インターステラは全長10メートルのミニロケット「モモ」の打ち上げを2019年に予定するほか、23年の小型衛星を載せた商用打ち上げを目指し、全長約20メートルの小型ロケット「ゼロ」の研究開発を進めている。

ゼロの商用化に向けて丸紅が海外を含めた販路の開拓で協力するほか、ユーグレナは自社で生産するバイオ燃料のロケットへの活用を検討する。従来金属部品の製造で協力してきたキャステム(広島県福山市)や、モモの打ち上げに協賛するレオス・キャピタルワークスなども団体に加わる。

カギを握るのはJAXAの協力だ。低価格のロケットエンジンの開発に向け、JAXAの角田宇宙センター(宮城県角田市)でインターステラとJAXAが試験を進め、知見を共有する。JAXAは同センターにインターステラの社員を受け入れる。

ゼロは液体燃料ロケットで、重さ100キログラムまでの超小型衛星を500キロメートルの軌道に投入することを目指す。同社がまだ成功していないモモの打ち上げに比べても難易度が高い。機体の重さは36トンとモモの30倍で「単独での開発は困難だと判断した」(稲川貴大社長)。モモの50倍の出力のエンジンを新たに設計する必要があり、JAXAと連携する。

高度100キロを目指すモモの3号機は19年半ばにも打ち上げる予定で、最終試験などを進めている。2号機は18年6月に打ち上げたが、高さ20メートルほどでエンジンが止まって落下、炎上した。姿勢を制御する部品のスラスターが誤動作し、高温のガスが漏れたのが原因だったという。稲川社長は「有識者の助言を得て課題をつぶしてきた」と3号機の打ち上げへ自信を見せた。

市場拡大に伴い小型ロケット開発では国際競争も厳しさを増す。インターステラを創業した堀江貴文氏は「打ち上げコストも引き下げて、米ロケットラボなど競合に追いつきたい」と話した。将来に描く大型ロケットや有人宇宙船の開発に向け、まず小型ロケットでJAXAなどとの連携を成功につなげられるかが焦点となる。(山田遼太郎)

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