2019年9月20日(金)

芥川賞作家拘束、国に賠償命令 辺野古抗議巡り

2019/3/19 10:23 (2019/3/19 11:14更新)
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米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設への抗議活動に関連し、不当な身柄拘束や逮捕があったとして、沖縄県在住の芥川賞作家、目取真俊さん(58)が国に120万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、那覇地裁は19日、海上保安庁が米軍から身柄を引き受けるのが遅れたことと逮捕を違法と判断し、8万円の支払いを命じた。

判決によると、目取真さんは2016年4月1日、辺野古の米軍キャンプ・シュワブ周辺海域をカヌーで抗議活動中、立ち入り禁止区域に入ったとして米軍に約8時間拘束された。その後、日米地位協定に伴う刑事特別法違反容疑で第11管区海上保安本部(那覇)に緊急逮捕された。

平山馨裁判長は、国内の捜査機関は米軍から速やかに容疑者の身柄を引き取る必要があるとし、米軍は今回、身柄拘束から3分後には海保側に通知していたと指摘。「身柄引き取りが遅れたことに合理的な理由はない。それに続く緊急逮捕も、注意義務違反があるため違法だ」と述べた。一方で、米軍の身柄拘束そのものは適法とした。

目取真さんは判決後、取材に「言葉も通じない米軍基地内に8時間も置かれていた状況は異常だった。判決は当然の結果だ。人権保障の観点から、せめて弁護士と速やかに接見できるような環境を整えるべきだ」と話した。

目取真さんは1997年、「水滴」で芥川賞を受賞した。沖縄を題材にした著作が多い。

11管の下野浩司本部長は「国側の主張が一部退けられたことは遺憾だ。判決内容を精査し、対応を決めたい」とコメントした。〔共同〕

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