2019年4月24日(水)

シャンゼリゼ通りなどの暴力デモ解散、仏首相が治安対策

ヨーロッパ
2019/3/19 5:23
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【パリ=白石透冴】フランスのフィリップ首相は18日、パリの観光名所シャンゼリゼ通りなどで過激派がデモで暴力行為を実行した場合、すぐにデモを解散させる措置を今週末から新たに取ると発表した。反政権運動「黄色いベスト」が16日に暴徒化し、大きな被害が出たため。治安維持への強い姿勢をみせたが、デモ参加者との衝突が激しくなる恐れもある。

18日に開いた関係閣僚会議でフィリップ氏がマクロン大統領に提案し、了承を得た。フィリップ氏は会議後の会見で「今週末から、その後は必要に応じてこの措置を取る」と表明した。シャンゼリゼ通りなどの「最も被害を受けている地区」に過激派の参加が確認され、略奪や放火などの暴力行為に出た場合、「あらゆる集まり」を解散させるという。

現場の治安部隊が上司に相談なく判断できる範囲も広げるほか、ドローン(小型無人機)を使った監視を導入する。立法の必要性は言及しなかったが、まずは既存法の範囲で対応するもようだ。

最近フランスでは、治安部隊がデモ隊に不必要な暴力を振るっているとの批判が出ていた。治安部隊はこの批判を意識し、鎮圧に慎重になっていたとの指摘が出ている。仏政府は鎮圧の基準を示すことで、暴力的なデモを迅速に止める狙いだ。

ただ、強制的にデモを解散するとなれば、参加者をよけいに興奮させるとの懸念もある。治安部隊・参加者の双方にけが人が増えかねない。

これとは別に仏議会は12日、暴力的なデモを規制する新法を成立させた。デモへの危険人物の参加禁止や、参加者が顔を隠す行為への規制策を盛り込んだ。現在は「憲法院」による違憲性の審査を待つ段階だが、終了を待って対策に加える。

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