シューベルト「白鳥の歌」世界初のギター伴奏で

文化往来
2019/3/25 6:00
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シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」で共演するテノールの望月哲也(右)とギターの松尾俊介

シューベルトの歌曲集「白鳥の歌」で共演するテノールの望月哲也(右)とギターの松尾俊介

オーストリアを代表する作曲家フランツ・シューベルトは「歌曲王」という呼称の通り、生涯にわたり多くの歌を作曲した。中でも、連作歌曲集の「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」「白鳥の歌」は「三大歌曲」として知られ、プロの歌い手にとって一つの到達点だ。このうち、最晩年の作品である「白鳥の歌」をテノール歌手の望月哲也とギター奏者の松尾俊介が、世界でも例を見ない「ギター伴奏」での全曲演奏を試みる。

「白鳥の歌」はシューベルト死後に知人らが編集し、亡くなった翌年の1829年に出版された。連作歌曲集とはいえ各曲が独立した形式を取る。そのため、物語のように展開する「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」とは異なり、演奏しにくいとされる。望月はこの2作を歌った経験があり、残る「白鳥の歌」のギター伴奏での編曲と演奏を松尾に依頼した。

「ギターでの演奏例はない。むちゃぶりだと思った」という松尾だが、バッハらの作品の編曲経験を生かして、ギター版が完成。「ハーモニーを壊さずにギターの語法に落とし込むのが大変だった」と松尾。望月は「松尾さんは低音の豊かさ、音域の広さなど原曲の良さを生かしてくれた」と語る。公演は4月6日、ハクジュホール(東京・渋谷)で。

(岩崎貴行)

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