2019年5月21日(火)

楽天、アルペンとポイントで提携 Tポイントから転換

ネット・IT
2019/3/18 18:50
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楽天は18日、スポーツ用品店大手のアルペンと共通ポイント「楽天スーパーポイント」で提携すると発表した。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する「Tポイント」から楽天のポイントに切り替える。ポイント制度を顧客との連携を深める重要なツールと再定義する企業が増えており、提携先変更などの戦略転換はこれからも増えそうだ。

楽天は18日、アルペンと共通ポイントの利用で連携すると発表した(右から楽天の三木谷浩史会長兼社長、アルペンの水野敦之社長)

アルペンは4月1日から全店舗と電子商取引(EC)共通の独自の新ポイント制度を導入する。楽天スーパーポイントと連携し、買い物時に楽天ポイントと独自のポイント両方をためられるようにする。「スポーツデポ」や「ゴルフ5」など約400店で共通で利用できる。

「リアルとオンラインをつなぐ上で、楽天以外の協業先は考えられなかった」。18日に都内で開いた会見でアルペンの水野敦之社長はこう語った。楽天の三木谷浩史会長兼社長は「データを使ったマーケティングの取り組みを実店舗でも強化していく」と意気込んだ。

消費者に周知するため、アルペンと楽天は5月6日から6月2日まで期間限定でキャンペーンを展開する。まず楽天のインターネット通販「楽天市場」のアルペン専用サイトにアクセスした利用者のうち、アルペンの実店舗で商品を購入した利用者に一定額のポイントを付与する。

楽天の笠原和彦執行役員は「他の加盟店でも実店舗との垣根を越えた取り組みにより、販売数が伸びた事例があった」と指摘する。そのうえで「オンライン・ツー・オフライン(O2O)の取り組みを強化する」。今後は楽天市場の顧客だけでなく、実店舗の来店者にクーポンを配布するなど新たな施策も始める。

各ポイント運営事業者はポイントを使った広告配信など新たなサービス作りを急いでいるが、実はこうした分野ではTポイントが先行していた。Tポイントも購買情報とIDをひもづけて、店づくりやマーケティング支援に生かす取り組みを実施しているためだ。

ただ、ここへきて楽天スーパーポイントやNTTドコモの「dポイント」など、ネット通販各社や通信事業者が相次ぎポイントサービスを強化した。その結果、加盟店のなかに複数のポイントサービスが使える店舗が増えている。

Tポイントは原則、加盟店に他社のポイントサービスとの併用を認めない立場をとる。このため集客目的に複数のポイントサービスを併用したい加盟店との間に溝が生まれていた。

スマートフォン(スマホ)決済の普及もTポイントには逆風になる。dポイントや楽天ポイントはスマホ決済と連携し、支払時にポイントを簡単に利用できる。一方、Tポイント運営会社にはソフトバンクヤフーが出資しているが、この2社がスマホ決済「PayPay(ペイペイ)」も提供している関係上、連携はスムーズではない。

Tポイントを巡ってはドトールコーヒーも4月19日での取り扱いを終え、独自の「ドトールバリューカード」に変更すると発表している。ファミリーマートも今秋以降にTポイント以外の複数のポイントを付与できるようにする方針を打ち出す一方で、7月に独自のスマホ決済「ファミペイ」を導入することも発表している。(大西綾)

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