2019年3月24日(日)

交番襲撃の元自衛官起訴 強殺や殺人罪、富山地検

社会
2019/3/16 10:27
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富山市の交番で昨年6月、警察官が刺殺、奪われた拳銃で警備員が射殺された事件で、富山地検は16日までに、警察官に対する強盗殺人や警備員への殺人など6つの罪で元自衛官、島津慧大容疑者(22)を起訴した。いずれも認否は明らかにしていない。

地検は同被告の精神状態を調べるため、昨年11月から約4カ月間、鑑定留置を実施。刑事責任能力に問題はないと判断していた。

また犠牲となった警備員、中村信一さん(当時68)の妻が15日夕、富山市内で取材に応じ、「ずっと不安だったが、やっと少し安堵できた。裁判まで気持ちを整理したい」と話した。

島津被告が襲撃の際に所持したり自宅に置いていたりした複数の刃物は、昨年4月ごろからインターネット通販などで購入したとみられることも、捜査関係者への取材で判明。事件前は日常的に持ち歩いていたと説明しているという。

起訴状などによると、島津被告は昨年6月26日、富山中央署奥田交番で、所長の稲泉健一警部補(同46)=警視に昇任=を刺殺し、つりひもをおので切断して拳銃を奪ったうえ、約100メートル離れた市立奥田小学校の正門付近にいた中村さんの頭部を、この拳銃で撃って殺害したなどとされる。

同被告はこれまでの調べに「拳銃を奪う目的で警察官を殺害した」「警察官と見間違えて警備員を撃った」と供述。容疑をおおむね認めていた。

地検はほかに、奥田小の敷地内を歩いていた別の男性警備員に対して拳銃を2発発射したなどとする殺人未遂罪や、交番に向かう直前にアルバイト先の飲食店の上司を殴り、けがを負わせたとする傷害罪、交番付近でおのやナイフなど刃物4本を所持したり、奥田小付近で拳銃を所持したりした銃刀法違反罪でも起訴した。

島津被告は身柄確保時に警察官から発砲を受け負傷し、入院。富山県警は同被告が退院した10月10日に稲泉警部補への強盗殺人容疑などで再逮捕、29日に中村さんへの殺人容疑などでも再逮捕した。〔共同〕

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