米、国際刑事裁に制裁 米兵捜査阻止へ入国制限

2019/3/16 6:30
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【ワシントン=中村亮】ポンペオ米国務長官は15日の記者会見で、国際刑事裁判所(ICC)の判事や検察官に対して、米国への入国制限措置を講じると明らかにした。アフガニスタン戦争に関与した米兵や米政府当局者に対する捜査や起訴を防ぐためだと説明した。国際協調に逆行するトランプ政権の姿勢が司法分野でも鮮明になってきた。

15日、ポンペオ米国務長官は国際刑事裁判所に対する追加制裁の可能性にも触れた(ワシントン)=ロイター

ポンペオ氏は「我々はICCによる政治的な動機に基づいた起訴を恐れている」と語った。米国人に対する捜査に関わる判事や検察官のビザ(査証)発給を制限し、今後も追加制裁を科す可能性を示した。ICCの検察官は2017年11月、アフガン戦争で米兵が拷問などの戦争犯罪を犯した疑いがあるとして、捜査開始を判事に申請。米国が猛反発していた。

入国制限措置について、ポンペオ氏は「イスラエルなどに対するICCの捜査を止めるために講じるかもしれない」とも語った。パレスチナ自治政府がイスラエル関係者の訴追を求めたことを念頭にICCをけん制した。ICCについては、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が18年9月に独自制裁を警告していた。

ICCは戦争犯罪や人道に対する罪を裁くために02年に設立された。米国は加盟しておらず、ICCの捜査に協力する義務はない。現在は約120カ国・地域が加盟している。

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