2019年3月24日(日)

中国の万州国際、純利益4%減 豚肉最大手 貿易戦争で打撃

貿易摩擦
中国・台湾
アジアBiz
2019/3/15 21:45
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【香港=木原雄士】豚肉加工の世界最大手である中国の万州国際が15日発表した2018年12月期の純利益は10億4600万ドル(約1200億円)と前の期に比べて4%減った。減益は赤字に転落した13年12月期以来となる。米中貿易戦争で中国が米国産豚肉の関税を引き上げ、中国向け輸出を主力とする米国の事業が大きく落ち込んだ。

万州国際の万隆・会長兼CEOは貿易戦争の影響に言及した(15日、香港)

売上高は1%増の226億ドル。全体の約5割を占めるハムやソーセージなど加工品は3.1%増と堅調に推移したが、生鮮肉が4.1%減った。万隆・会長兼最高経営責任者(CEO)は記者会見で「関税引き上げで米国から中国向けの輸出が45%減った」と述べた。

地域別の営業利益は中国が76%増えたのに対して、米国が33%減った。米国の関税引き上げに対抗して中国が報復関税を発動したのが響き、米国の生鮮肉事業の利益が89%減った。万氏は「米国と中国で事業を持つのが当社の強みだ。貿易戦争はできるだけ早く収束してほしい」と訴えた。

万州国際は13年に米スミスフィールドを買収し、豚肉加工の世界最大手となった。米国事業の売上高が全体の6割近くを占めており、米中対立による悪影響を受けやすい企業の一つとされる。万州国際は貿易戦争の影響を和らげるため、中国以外にも出荷先を広げたり、コスト削減を進めたりする方針だ。

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