2019年3月24日(日)

米中「切り離しできない」中国首相
成長目標達成へ全力 利下げも排除せず

貿易摩擦
中国・台湾
2019/3/15 17:36
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【北京=原田逸策】中国の李克強(リー・クォーチャン)首相は15日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の閉幕後に記者会見した。李氏は米中関係について「2大経済体を人為的に切り離そうとしても現実的ではないし、不可能だ」と述べた。トランプ米政権の対中強硬派が主張する、供給網(サプライチェーン)から中国を切り離す「デカップリング」論をけん制したものだ。

李氏は米中関係を「あなたの中に私があり、私の中にあなたがいる」と表現した。米中の貿易協議には「いまも双方は交渉を続けている。互いに利益があり、ウィンウィンの成果が出ることを期待している」と語った。

中国経済については「新たな下押し圧力に直面している」と率直に認めた。「経済運営を合理的な区間に保つことが十分できる」と今年の経済成長目標6~6.5%の達成に自信をみせた。

李氏は世界経済の不確実性にふれて「さらに多くの準備をしている。政策余地はまだある」と表明。下押し圧力が高まれば財政出動にくわえて「預金準備率や金利のような手段を使える」と述べ、政策金利の下げも排除しない考えを示した。

景気対策の柱である増値税(付加価値税)と公的年金保険料の負担軽減については、4月1日から減税、5月1日から保険料下げを実施すると明らかにした。製造業を中心に負担軽減を急ぐ。

国家情報法に基づき、中国政府が中国企業にスパイ活動を強要するとの懸念には「中国の法律に適合しないし、中国のやり方にも合わない。いまはないし、将来も決してない」と強調した。

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