アルフレッサ、中国の医薬品卸と提携

医薬品卸大手のアルフレッサホールディングス(HD)は15日、中国の医薬品卸大手、華潤医薬商業集団(北京市)と業務提携したと発表した。中国で病院内の医薬品管理サービスや薬局の展開などの事業を共同開発する。相次ぐ薬価引き下げで日本の医療用医薬品市場は頭打ち傾向にある。国内で蓄積したノウハウを生かし、市場が拡大する中国で成長を目指す。
華潤医薬商業集団は売上高で中国の医薬品卸2位。2017年12月期の売上高は1266億7000万元(約2兆1000億円)だった。5000件を超す大型病院と取引があり、アルフレッサHDは同社の顧客基盤を活用して中国での事業展開を円滑に進める。
アルフレッサHDは05年に伊藤忠商事との共同出資会社を設立して中国に本格進出した。大衆薬や医療機器などの輸入や卸売りを手がけている。
米医薬コンサルティングIQVIAによると中国の医薬品市場は18年に1370億ドル(約15兆3000億円)で、23年には最大1700億ドルに拡大する。日本市場は18年の860億ドルから23年には800億ドルに減る見通しだ。
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