2019年3月25日(月)

NZ銃乱射、死者49人に 男女4人を拘束

南西ア・オセアニア
社会
2019/3/15 11:42 (2019/3/15 17:34更新)
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【シドニー=松本史】ニュージーランド(NZ)南島のクライストチャーチで15日、2つのモスク(イスラム礼拝所)が襲われる銃乱射事件があった。NZ警察によると計49人が死亡。同日会見したアーダーンNZ首相は「テロ」と断定した。

複数の負傷者が病院に搬送された=ロイター

複数の負傷者が病院に搬送された=ロイター

NZからの報道では同国で最悪の銃乱射事件。ロイター通信によると子供を含む48人が病院で手当てを受けた。警察は事件後に男3人、女1人の計4人を拘束した。このうち20代後半の男1人を殺人容疑で訴追した。

銃撃は15日午後1時45分(日本時間同午前9時45分)ごろ、クライストチャーチ中心部のハグレー公園に近いモスクで起きた。普段より多くの人が集まる金曜礼拝の最中だった。小銃とみられる武器を持った実行犯がモスクに侵入、無差別に撃った。東に約5キロメートル離れた住宅街のモスクでも同様な乱射事件があった。

NZメディアによると、実行犯は軍や警察で使われるセミオートマチックの小銃を用いた。実行犯の1人は自分のヘルメットに装着したカメラで犯行の様子を撮影し、17分にわたり交流サイト(SNS)に投稿した。

NZ警察が動機など事件の詳細を調べている。

NZの隣国オーストラリアのモリソン首相も15日会見し、拘束された4人のうちの1人が豪州籍で「極右主義者」の犯行だと説明した。AP通信は、実行犯だと名乗る男が反移民を訴える74ページの声明文を残していたと報じた。NZは豪州と同様、中東やアジアからイスラム教徒を含む多くの移民を受け入れてきた。

死者の内訳はハグレー公園近くが41人、住宅街は7人。ほかに病院で1人の死亡が確認された。

現場近くでは爆発物を積んだ車両が見つかった。多数の武器が用意されていたとの報道もある。迷彩服を着た人物が拘束される映像も報じられた。15日会見した警察当局者は「入念に計画された犯行だ」と指摘した。

15日にはクリケットのバングラデシュ代表チームも襲撃されたモスクを訪れていたが、事件を察知して避難し、無事だった。警察は一時、現場周辺の道路を封鎖したほか、住民に外出を控えるよう呼びかけた。学校や公共施設も閉鎖された。

クライストチャーチはNZ南島最大の都市。人口は約38万人。付近では2011年2月、マグニチュード(M)6.3の直下型地震が発生し、日本人28人を含む185人が死亡した。

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