「RPAの現場主導は非効率」 アビームが動向分析

2019/3/15 12:54
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日経クロステック

アビームコンサルティングは2019年3月14日、定型業務を自動化する「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の動向に関する説明会を開催した。同社の安部慶喜戦略ビジネスユニット執行役員プリンシパルは「業務プロセス自体を変えない現場型のRPA導入は非効率」とクギを刺す。

アビームコンサルティングの安部慶喜執行役員

アビームコンサルティングの安部慶喜執行役員

説明会ではまず、18年10月29日から11月13日にかけてRPAの情報サイト「RPA BANK」を通じて実施した「RPA利用実態調査」の結果を公表した。RPAツールと利害関係のある企業を除いた回答社数は772で、従業員数1000人以上の大企業で85%がRPAツールを試験または本格導入しているという。

利用中の企業にRPAを推進する部署を尋ねた設問では、試験導入中はIT(情報技術)部門や事業部門が72%、経営企画とRPA推進専門組織が28%なのに対し、本格展開完了時は前者が41%、後者が59%と比率が逆転する結果となった。

安部氏はIT部門や事業部門などによる現場中心のボトムアップ型導入を「現場型RPA改善」、経営企画やRPA推進専門組織によるトップダウン型導入を「直下型RPA改革」と定義。現場型は「RPAに向いている業務プロセスをRPA化の対象とせず、心理的負荷の高い複雑な業務プロセスをRPA化しようとする」(安倍氏)。直下型は「業務プロセスを変えられる部長クラスが現場を主導するのでスケールする」(安倍氏)と分析した。

安部氏はこうしたデジタル推進組織について「今後3年で大企業の半数以上が設けるのではないか」との見通しを示した。

直下型RPA改革は、セキュリティーや運用管理の面でも効率的という。現場主導の場合は「ソフトロボットに権限を持たせすぎる」(安部氏)とし、RPAが権限管理のセキュリティーホールになる危険性を指摘した。

ソフトロボットの動作を記録するログについては「製品によっては動作の過程を含む詳細なログを取得できない」(同氏)という。安部氏はこれらの要件を満たすRPAツールとして「BizRobo!(ビズロボ)」「UiPath(ユーアイパス)」「Blue Prism(ブループリズム)」の3製品を挙げた。

(日経 xTECH 高橋秀和)

[日経 xTECH 2019年3月14日掲載]

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