日本製鋼所の「卒原発」、産業機械で生きる
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東日本大震災で運命が変わった企業がある。原子炉の圧力容器部品の供給を一手に担っていた日本製鋼所だ。東京電力福島第1原子力発電所の事故後、世界の原発投資は一気に縮小し、日製鋼は巨額の減損損失の計上を迫られた。逆風をしのぎつつ、射出成型機などに積極投資し産業機械メーカーへ転生した。今後3年で300億円を投資し、成長路線への回帰を目指す。
北海道室蘭市にある同社の室蘭製作所。圧力容器などの原発関連機材や発電用品な...
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