2019年7月21日(日)

米一流大への不正入学事件、学生など賠償求め相次ぎ提訴

2019/3/15 5:54
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【ニューヨーク=河内真帆】一流大学にこどもを入学させるために賄賂を渡したなどとして米連邦検察が女優や実業家など50人を起訴した問題で、大学や事件関係者に対する訴訟が相次ぎ起き始めた。学位の評価が損なわれたなどとしてスタンフォード大学の学生が懲罰的賠償金と集団訴訟を求める訴えを起こしたほか、被告らに50兆円を超える賠償金を求める個人も現れた。

人気ドラマ「フルハウス」に出演していたロリ・ロックリン氏(中央)も起訴された。娘のベラ(左)とオリビア(右)はいずれも南カリフォルニア大学に入学した=AP

スタンフォード大の学生2人は13日、スタンフォード大学、南カリフォルニア大学、テキサス大学オースティン校などを相手取り、カリフォルニア州北部地区裁判所に懲罰的損害賠償金を求めて提訴した。入試の手続きで不当な扱いを受けたこと、スタンフォード大の学位の評価が損なわれたことを理由に挙げている。裁判所が認めれば集団訴訟に発展する。

また同日、カリフォルニア州の個人が自分の子弟が一流大学に入学の機会を奪われたとして、この事件で起訴された50人のうち45人に対し5000億ドル(55兆8500億円)の賠償金を求める訴えを起こした。

米司法当局は12日、大学入試にからむ贈収賄罪で大学入試担当者や不正入学を依頼した親ら50人を起訴した。カリフォルニア州の仲介業者が大学入試カウンセリング会社を通じ、スポーツ特待入学枠の悪用、米国の大学進学希望者を対象とした共通試験(SAT)の得点水増し、替え玉受験などを実行したとされる。不正が行われた大学としてイェール大学、スタンフォード大学、ジョージタウン大学、南カリフォルニア大学など8校の名前があがっている。

起訴された33人の親はセレブぞろいだ。米有力弁護士事務所のウィルキー・ファー・アンド・ギャラガー共同会長のゴードン・キャプラン氏、投資ファンドTPG幹部のウィリアム・マクグラシャン氏、資産運用大手ピムコの前最高経営責任者(CEO)ダグラス・ホッジ氏、日本でも放映された人気ドラマ「フルハウス」に出演したロリ・ロックリン氏や、TV界の優秀番組に与えられるエミー賞受賞者のフェリシティ・ハフマン氏などが含まれる。

不正入学の手引きをしたカウンセリング会社は報酬として2011年から18年までの7年間に総額2500万ドルを謝礼として受け取っていた。

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