2019年6月26日(水)

英が「離脱延期」、道のりは険しく 3つのポイント

3ポイントまとめ
2019/3/15 3:43
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英議会下院は14日、英国の欧州連合(EU)離脱を29日から延期するよう求める動議を、412対202の賛成多数で可決しました。メイ英政権は離脱手順を定めるEUのルールに基づき、延期を申し入れることになります。離脱延期の経緯やポイントを整理します。(ロンドン=篠崎健太)

EU離脱に反対する人々の英国会議事堂前でのデモ(13日、ロンドン)=ロイター

EU離脱に反対する人々の英国会議事堂前でのデモ(13日、ロンドン)=ロイター

(1)離脱延期、全加盟国の承認が必要

2016年6月の英国民投票での民意を踏まえ、メイ首相は17年3月29日、トゥスクEU大統領に離脱を通告しました。EU基本条約(リスボン条約)は50条で、通告から2年後に当該国にEU法が適用されなくなると定め、それまでに離脱協定を結ぶことを想定しています。離脱日を延ばすには全加盟国による承認が要ります。

▼リスボン条約第50条とは

(2)延期いつまで? 節目は欧州議会選

離脱協定案が1月に英議会で否決されると、EU側にも延期やむなしの声が広がりました。いつまで延ばすか、大きな節目が5月23~26日の欧州議会選です。英国抜きで行われる段取りで、延期は7月2日の新議会招集日より前までが現実的とみられてきました。メイ首相は13日、早期に打開できなければ「欧州議会選に参加することになる」と述べ、EU残留の泥沼化を下院議員に警告しました。

▼EU、英離脱延期の容認論広がる

(3)延期後も険しい道のり

目先の課題は、離脱延期を英以外の全27加盟国に納得してもらえるかどうかです。それをクリアして3月末の危機的状況を回避できても、離脱協定の再交渉は容易ではありません。EU側はこれまで付属文書の追加などには応じましたが、協定自体の再交渉は一貫して拒んできました。英国は引き続き険しい道のりを歩みます。

▼EU首席交渉官「やれることすべてやった」、否決に落胆

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