2019年3月23日(土)

駐車場所、スマホに表示 位置情報を記録し迷わず

南関東・静岡
2019/3/14 22:00
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システム開発のカーファインダーテクノロジーズ(横浜市)は駐車場所をスマートフォン(スマホ)に記憶させ、表示するシステムを開発した。アプリで駐車位置から近いセンサーの信号を受けとり記録。現在地と駐車位置を画面に表示し、迷わず向かえるようにする。郊外の商業施設を中心に駐車場も大型化し、駐車場所を見失う人が増えていることから、高い需要があると見込んでいる。

現在地と車の位置を表示し、迷わず行けるようにする

システム名は「roverNAVI」。15日からJR新大阪駅近くの屋内の自走式立体駐車場で半年間、試験運用する。利用者にアプリをダウンロードしてもらい、位置情報が正確にスマホに記録されるかなどをテスト。利用者の反応も集め、使い勝手の向上にも役立てる。

駐車場の天井に「ビーコン」と呼ばれるセンサーを10メートル間隔で設置。ビーコンは「5階のA」など位置に関する信号を常に発信する。駐車するとアプリを入れたスマホが最も近いセンサーから信号を受信して記録する。

利用者はアプリを起動させると、駐車した位置が表示される。さらに駐車したフロアに入ると現在地も画面上に出てくるため、迷わずに駐車場所に行ける仕組みだ。カーファインダーテクノロジーズはこのシステムで、2018年11月に特許を取得した。

駐車場所を知らせる同様のサービスではカメラでナンバープレートを撮影し、モニターに車のナンバーを入力すると駐車位置が表示されるものなどがある。ただ、カメラを駐車場所に設置するため、車2台に1台のカメラが必要になるなど、コストが高くなるという。また、空港など長時間駐車する車が多い施設では警備員らが巡回してナンバーを記録し、利用者の問い合わせに対応するところもあるという。

新システムは基本的に位置情報を発信するセンサーを取り付けるだけでよいため、設置費用は駐車1千台分で50万円程度ですむ。そのほかに最初に駐車場をシステムに登録する費用や、月額のシステム使用料がかかる。使用料などは今後詰める。

警備員らが手作業で記録する必要もなくなり、負担も軽減する。長時間の駐車で位置を忘れてしまう人が多い国内の空港が採用を検討しており、21年度末までに全国20施設での導入を目指す。

記録した駐車情報はデータ化して駐車場設置企業に提供する。利用者の多い時間や駐車率の高い場所、再利用者のリピート率などを分析。利用の平準化などに役立ててもらう。また、将来的には、例えば車いす利用者に障害者用の駐車スペースを案内するなど、利用者のニーズにあった駐車位置に案内できるようにもする。

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