大容量ファイル転送サービス、漏洩の再発防止策 大阪ガス系
大阪ガス子会社のオージス総研(大阪市)は14日、1月下旬に大容量ファイル転送サービス「宅ふぁいる便」で顧客情報が流出したことを受け、再発防止策を発表した。外部機関による定期監査や疑似攻撃でセキュリティー水準を高める。社内横断で対策を実行する「セキュリティ強化対策部」も4月に新設する。システム再構築のため、サービスは当面休止する。
「宅ふぁいる便」は一部サーバーが不正アクセスを受け、481万件の顧客情報が流出した。ユーザーの氏名やメールアドレス、パスワード、生年月日といった情報が含まれる。専門機関の協力を得て調査を進めた結果、オージス総研が顧客から預かったファイルの漏洩はなかったとしている。漏洩の具体的な原因はセキュリティー対策上、非公開とした。
14日、大阪市内で記者会見を開いたオージス総研の西岡信也社長は「深くおわびしたい。二度と漏洩が起こらないよう再発防止策を取ることが責任だと考えている」と述べた。