2019年8月24日(土)

マレーシア、ベトナム人起訴撤回応じず 金正男氏殺害事件 外交圧力奏功せず

2019/3/14 16:15
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【シンガポール=中野貴司】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、同国検察は14日、ベトナム籍のドアン・ティ・フォン被告への起訴を取り下げず、公判の続行を決めた。ベトナム側が同被告の釈放に向けて外交圧力を強めたことが逆効果になったとの見方も出ている。

公判続行の決定後、裁判所を出るフォン被告(中)(14日、クアラルンプール近郊)=ロイター

マレーシア検察は11日、事件で拘束された2人のうち、インドネシア籍のシティ・アイシャ氏への起訴だけを取り下げた。これに対し、ベトナムのファム・ビン・ミン副首相兼外相が12日、マレーシアのサイフディン外相に電話で直接フォン被告の釈放を求めるなど、外交問題に発展していた。

検察がそれでも公判続行を決めた背景には、ベトナム側の要請に安易に応じれば司法の独立性が疑われかねないとの判断があるとみられる。インドネシア政府がアイシャ氏の釈放を求めてマレーシアに働きかけていたことも明らかになり、同国では司法当局の対応を批判する声も出ていた。

2人の殺害への関与の度合いの違いも、検察が判断する際の大きな要素となったもようだ。アイシャ氏の弁護士は釈放が決まる前「金正男氏の顔に何かをつけようとしたフォン被告と、犯罪現場の近くにいたアイシャ氏では状況が異なる」などと主張していた。

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