2019年5月20日(月)

続々ユニコーンに進化中 世界のAIスタートアップ

CBインサイツ
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コラム(テクノロジー)
AI
2019/3/18 2:00
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CBINSIGHTS

CBインサイツの調査では、企業価値が10億ドルを超える未上場企業の「ユニコーン」の数は世界で300社を超えた。続々と誕生する巨大スタートアップの中でも特に目立つのが人工知能(AI)を武器とする企業だ。ひと口にAI関連スタートアップといっても事業は様々。機械学習を使って植物の種子の生育を研究する会社から超小型超音波装置の開発、金融と広範な分野にわたる。AIの技術力は、今後もスタートアップがユニコーンとなれるかを占うカギとなりそうだ。

ユニコーンの仲間入りを果たすAI関連スタートアップ企業が増えている。

2018年にユニコーンの地位に新たに達したAIスタートアップ企業は17社で、前年の9社から増えた。

日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週1回掲載しています。

ここでは「AI企業」の定義として、主な差別化要因に機械学習を活用しているか、AIソフトウエアを販売しているか、AI向け半導体を開発している企業とする。

インターネットを介してAIソフトウエアを提供するAI「SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)」を販売している企業は、中国のFace++や同SenseTime(センスタイム)など数社だ。両社は政府や小売りなどに顔認証技術を提供している。

機械学習を革新的な方法で使い、主力製品を開発している企業もある。

例えば、米Indigo Agriculture(インディゴ・アグリカルチャー)は当初、どの微生物が植物の生育に最も効果的かを予測するため機械学習システムを使ってトウモロコシや綿花、コメ、大豆、小麦の種子を微生物で処理する研究に取り組んでいた。今では事業を多角化して自らを生産者の「何でも屋」と位置付け、自社で処理した種子の販売から生産者と買い手をつなぐ仲介サイトでの農産品の販売・配達まで、様々な事業を手掛けている。

米Butterfly Network(バタフライ・ネットワーク)は価格が2000ドル未満の手のひらサイズの携帯型超音波装置を開発した。この装置にはコンピュータービジョンが搭載されており、画像を解析する。

15年にいち早くユニコーンになった米Avant(アバン)は、個人向け融資のスタートアップ企業だ。信用履歴など従来の与信基準に加え、機械学習を活用して独自スコアを算出し、信用力の低い「サブプライム」層にも融資を提供しやすくする。

以下はユニコーン入りを果たしたAIスタートアップ企業の一覧だ。表にはAISaaSを提供するか、AI半導体を開発するか、あるいは機械学習を革新的に活用して主力製品を開発しているスタートアップ企業が記載されている。ロボットや拡張現実(AR)・仮想現実(VR)などハードウエアを手掛ける企業は除外した。

下の表では各社の主な事業も記載している

下の表では各社の主な事業も記載している

32 AI Unicorns
CompanyCurrent valuationCore focus areasCountry
4Paradigm12億ドルAnti-fraud for insurance & bankingChina
Afiniti16億ドルBehavior analyticsUnited States
Automation Anywhere26億ドルRobotic process automationUnited States
Avant19億ドルCredit scores for personal lendingUnited States
BenevolentAI21億ドルDrug R&DUnited Kingdom
Butterfly Network13億ドルPortable ultrasoundUnited States
Bytedance750億ドルPersonalized news curationChina
C314億ドルIIoT platformUnited States
Cambricon25億ドルAI processorsChina
Cloudwalk33億ドルFacial recognition techChina
CrowdStrike30億ドルCybersecurityUnited States
Darktrace17億ドルCybersecurityUnited Kingdom
Dataminr16億ドルBusiness intelligenceUnited States
Face++10億ドルFacial recognition techChina
Graphcore17億ドルAI processorsUnited Kingdom
iCarbonX10億ドルPersonalized healthcareChina
Indigo Agriculture35億ドルMicrobial seed treatmentsUnited States
InsideSales.com17億ドルPlatform for sales teamsUnited States
Momenta10億ドルAV perception softwareChina
OrCam Technologies10億ドルAdvanced wearables for visually impairedIsrael
Pony.ai10億ドルAutonomous vehiclesUnited States
Preferred Networks20億ドルDeep learning for manufacturing, medical imaging & diagnostics, and auto techJapan
SenseTime45億ドルFacial recognition techChina
SoundHound10億ドルVoice-enabled AI assistantsUnited States
Tanium65億ドルCybersecurityUnited States
Tempus Labs20億ドルDrug R&DUnited States
UiPath30億ドルRobotic process automationUnited States
Unisound10億ドルVoice technology and AI chip for NLP applicationsChina
Uptake Technologies23億ドルIIoT platformUnited States
YITU Technology24億ドルFacial recognition tech and medical imaging & diagnosticsChina
ZipRecruiter10億ドルRecruitment platformUnited States
Zoox32億ドルAutonomous vehiclesUnited States

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