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卓球・佐藤、世界選手権へ カット駆使し五輪争い

2019/3/15 6:30
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2020年夏の東京五輪に向け、卓球の日本代表争いがいよいよ本格化する。代表は男女各3人。代表レースを左右するシングルスの世界ランキングで現在、日本女子の4番手につけるのがカット主戦型の第一人者、佐藤瞳(ミキハウス、21)だ。4月の世界選手権個人戦(ブダペスト)は、世界ランク対象ポイントの大きい重要大会。佐藤は「目標は4強」と意気込む。

北海道函館市の出身。札幌大谷高卒業まで北海道で育った。卓球は小学2年で始め、練習時間は平日で2~3時間とそう多くはなかった。今のトップ選手の多くがより早い時期に卓球を始め、腕に覚えのある両親に自宅でも鍛えられたのとは対照的だが、佐藤も中学3年で全国大会優勝、高校1年で高校総体準優勝と結果を残してきた。

カットマンの佐藤の守備力は世界トップ級だ

カットマンの佐藤の守備力は世界トップ級だ

プレースタイルは「カットマン」と呼ばれる。ラケットを上から下へと切るように動かしてバックスピンをかけ、相手の強打を粘り強く拾う守りが基本。広い範囲を動けるフットワーク、猛攻に屈しない忍耐力、さらに好機で攻めに転じるパワーとスピードが求められる。

佐藤がカットマンになったのは「卓球を始めて1年ぐらい」と早い。現在の身長は163センチ。小学生の頃から大きく運動能力も高かったことから、当時の指導者に適性を見込まれたようだ。「攻撃が特別うまかったわけでもなく、特徴を持たそうという狙いもあったのでは」

高校時代からワールドツアーの21歳以下の大会で好成績を残し、16年にミキハウスに入社。自身もカットマンだった大嶋雅盛監督の指導で腕を磨き、5月のクロアチアオープンでは福原愛ら格上を連破して優勝。世界ランクも着実に上げ、17年4月には自己最高の9位に入った。

今年4月の世界選手権個人戦は前回の17年大会に続く2度目の舞台だ。「守備力は世界トップ級、課題は攻撃力」と評される佐藤が意識するのは相手の強打を1本でも多く拾うこと。「そこから生きてくる攻撃がある。足をより細かく動かし、手先でなく体全体を使った返球を。そしてチャンスで決めきる冷静さを」と自分に言い聞かせる。

昨年は格上の中国選手に勝利まであと一歩と肉薄し、「成長も課題も感じた」という佐藤の現在の世界ランクは12位。大嶋監督はその成長を認めつつ、「彼女が持っている能力からすれば、僕はもの足りない」と発破をかける。残り1年を切ったレース。4位の石川佳純、7位の伊藤美誠、9位の平野美宇の3人の牙城を崩すには、さらに殻を破って進化する必要がある。

(影井幹夫)

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