2019年9月20日(金)

吉野ケ里でも弥生期すずり 有明海沿岸でも文字使用か

2019/3/14 9:16
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佐賀県教育委員会は14日までに、吉野ケ里遺跡で弥生時代(紀元前4世紀~紀元後3世紀)のすずりと研石とみられる2点が出土していたとの研究成果を発表した。同様の発掘は、県内では唐津市の中原遺跡に続き2例目。県教委は「弥生期に有明海沿岸地域でも文字が使われた可能性を高める史料」としている。

佐賀県の吉野ケ里遺跡から出土していた弥生時代のすずり(上)と研石とみられる2点=同県教育委員会提供

県教委によると、すずりは1993年に弥生後期の竪穴住居跡から見つかったもので、長さ7.8センチ、幅5.8センチ、厚さ1センチ。墨をすずりの上ですりつぶすのに用いたと考えられている研石は長さ3.8センチ、幅3.5センチ、厚さ0.5センチで、95年に溝跡で発掘したもの。いずれも、中国や朝鮮半島で出土した同時期のものと造形が似ていたという。

検証に関わった国学院大の柳田康雄客員教授(考古学)は「弥生期に有明海を経由して大陸と交流する過程で、文字が使われていたのではないか」との見解を示す。

吉野ケ里遺跡は、佐賀県の吉野ケ里町と神埼市の丘陵に広がる遺跡群。敵の侵入を防ぐ環壕(かんごう)を備えた集落が、弥生期を通じて営まれていた。91年に国特別史跡となり、国と県が総面積100ヘクタール超の歴史公園として整備している。〔共同〕

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