2019年5月24日(金)

インド財閥、ベネズエラへの石油製品輸出停止

南西ア・オセアニア
中南米
2019/3/14 6:34
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【サンパウロ=外山尚之】インド大手財閥リライアンス・インダストリーズ(RIL)は13日、ベネズエラに対し、石油製品の一種である希釈剤の輸出を停止したことを明らかにした。米国がベネズエラのマドゥロ政権と取引する海外金融機関への制裁を予告したことを受けた措置で、「制裁が解除されるまで輸出を止める」としている。

米国の制裁で、ベネズエラの原油輸出は急減している(北部プエルトラクルス沖)=ロイター

ロイター通信がRIL広報の話として報じた。ベネズエラの原油は比重が大きく硫黄分も多い超重質油で、精製には軽油やナフサなどの希釈剤と混ぜる必要がある。米国は1月28日にベネズエラ国営石油会社PDVSAへの経済制裁を発動し、米国からの希釈剤輸出を禁じていた。ベネズエラの石油産業にとり、インド産の希釈剤が入手できなくなるのは痛手だ。

米国の制裁でほぼ唯一の外貨獲得手段である原油輸出が大幅に減少する中、ベネズエラ政府はインドなど第三国への輸出を増やすことで代替を狙っていた。しかしRILは「ベネズエラからの原油購入は増やしていない」としている。

ベネズエラ問題を担当する米国のエイブラムス特使は12日、記者会見で「数日以内に、非常に重大な追加制裁を目にすることになるだろう」と述べ、インドを含む第三国の金融機関に対する2次制裁を予告した。2次制裁が発動されれば、インドへの輸出も大幅に制限されることとなり、マドゥロ政権の苦境はますます深まることとなる。

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