味の素、所定労働7時間の目標取り下げ
味の素は13日、2020年度の目標として掲げていた、1日の所定労働時間7時間達成の目標を取り下げた。これまで年間の総実労働時間1750時間を目標に労働時間短縮を進めてきたが、18年度時点ですでに約1800時間まで短縮しており、効率的な働き方の浸透に「一定の効果があった」としている。今後は数字目標でのさらなる時間短縮を目指すのではなく、より会社の成長につながる業務を推進する形に移行する。
春季労使交渉で合意した。働き方の見直しで浮かせた時間を労働時間の削減とみなすのではなく、より革新的な商品・サービスの開発や、経営の新たな柱となる新事業の確立などに振り向けてほしいという狙いがある。
これらの働き方の土台となる意思決定の迅速化などを進めるため、19年度には社内会議の完全ペーパーレス化に取り組むほか、重複業務の廃止など業務の選択と集中にも取り組んでいくとした。

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