2019年9月24日(火)

春季交渉 静岡の大手企業、6年連続賃金改善 上げ幅は縮小

2019/3/13 22:00
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2019年春の労使交渉で、静岡県内の大手企業は13日までに、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善や年間一時金(ボーナス)について労働組合側に回答した。スズキヤマハ発動機ヤマハ浜松ホトニクスの4社は6年連続で賃金改善を実施する。ただ、世界経済の先行き不透明感から、賃金改善幅は昨年よりも縮小した。

スズキの国内生産は堅調だ(牧之原市の相良工場)

スズキは月3000円の賃金改善要求に対して月1500円を回答、一時金も6.1カ月の要求に対し5.9カ月を回答した。賃金改善分は昨年実績の月2400円から上げ幅を縮小し、一時金は過去最高水準だった昨年実績の6.0カ月から0.1カ月分減った。

19年3月期の連結純利益は前期比2%増の2200億円と4年連続で最高益を更新する見込みだが、一本調子で伸びてきたインド事業が昨年後半には新興国通貨安の影響で減速するなど不透明感も出てきている。

ヤマハ発動機は3000円の要求に対して1400円を回答、上げ幅は昨年実績を100円下回った。一時金は6.3カ月の要求に対し6.0カ月とし、過去最高だった昨年実績からも0.3カ月減少した。19年12月期の連結純利益は2期連続の減益になる見通しだ。

ヤマハは3000円の要求に対し、昨年実績を500円下回る1000円、一時金は満額の6.0カ月で回答した。一時金は現在の交渉形態になった1999年以降では最高の水準になる。

ヤマハの中田卓也社長は一時金の満額回答について、19年3月期を最終年度とする中期経営計画で利益目標の達成を見込めることから「従業員の頑張りと期待に応える」とコメントした。ヤマハ労組の石部卓中央執行委員長は「賃金改善額も6年分の合計で1万円となり、継続的な結果として意味がある」と語った。

浜松ホトニクスは12日、昨年実績を300円下回る月額1200円のベースアップと、若手に多めに配分する若年層補正を実施すると回答した。一方で、一時金は昨年を0.1カ月上回る5.5カ月を回答した。

一時金の水準はバブル期の1991年と同じで、平成に入って最も高い水準になった。労働組合の曽根隆執行委員長は「先行き不透明感があるなかでも組合員のモチベーションへの配慮がある」と評価した。

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