ネスレ日本がスタバ商品 若者獲得へ家庭・オフィスに

2019/3/13 17:00
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ネスレ日本(神戸市)は13日、米スターバックスのコーヒーブランド商品の販売を4月から始めると発表した。家庭やオフィス向けに提供するカプセル式コーヒーマシン「ネスカフェ ドルチェ グスト」で作る新商品5種を展開。今秋には抽出器具などでこして飲む「レギュラーコーヒー」市場にスタバブランドで参入。若い世代の新規の利用者拡大につなげる。

カプセル型の新商品は滑らかなミルクとエスプレッソがグラス内で二層に分かれるスタバの定番品「スターバックス ラテ マキアート」で、6杯分が税別908円。13日からネット通販での先行予約を始めたほか、4月からは全国の食品スーパーなどで販売する。

ネスレ日本は専用カプセルの定期購入などを条件に専用マシンを無料で貸し出している。これまでコーヒーブランド「ネスカフェ」やカプセル式コーヒーマシン「ネスプレッソ」を展開。しかし既存顧客は30~40代が中心だった。スタバブランドの展開により、大学生など若い世代の新規利用を開拓する狙いだ。

スタバブランドによる袋詰めのレギュラーコーヒーの販売も9月から始める予定だ。従来はレギュラーコーヒーは店頭で販売していなかった。ネスレ日本の深谷龍彦常務執行役員は「スタバとネスレのノウハウを掛け合わせ新しい商品ができる」と話した。種類や生産方法などは今後詰める。

ネスレ日本は、従来スターバックスコーヒージャパン(東京・品川)が展開しているオフィスコーヒー向けの事業を引き継ぐ。現在約30カ所ある納入先を1000カ所近くまで伸ばしたい考えだ。

ネスレ日本の親会社である食品世界最大手のネスレが2018年5月、スタバ商品の販売権を約72億ドル(約8000億円)で取得することで合意したため、スタバとの協業が実現した。ただスーパーなどの小売店で扱うコーヒー豆などが対象でスタバ店舗内の商品は含まれていない。従来は味の素AGFが日本国内での小売店向け商品の販売契約を結んでいた。

全日本コーヒー協会(東京・中央)によると18年のコーヒーの国内消費量は47万208トンで、08年の42万3184万トンから5万トン増えた。コーヒーの消費拡大傾向が続く一方で、コンビニエンスストアのコーヒーなど競合も増えている。

ネスレ日本はスタバブランドを相乗効果が発揮できるかたちで活用し、オフィスや家庭内の新たな需要を掘り起こせるかが、次なる成長に重要となる。(沖永翔也)

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