CO2を8%削減実証 脱炭素へ鉄鋼大手など

2019/3/13 16:51
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日本鉄鋼連盟(鉄連)は13日、高炉からの二酸化炭素(CO2)排出量を3割減らすことを目指す製鉄法の実証試験の進捗を発表した。試験高炉を使った2018年度の実証では、CO2排出量を従来比で8%削減できたという。今後は22年度に排出量を10%減らすことを目指し、実際の高炉で技術が適用できるかの検証を実施。30年度にも実際の高炉で実用化を目指す。

新日鉄住金の製鉄所にある試験高炉

新日鉄住金、JFEスチールなど高炉各社と新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などが08年度から共同で進めている。鉄を作るために使う石炭由来の「コークス」製造時のガスに含まれる水素を活用。コークスの代わりに水素を還元剤にして鉄を作り、CO2の排出を減らす仕組み。実用化ができれば、世界初となる。

試験高炉での検証は進むが、実際の高炉は容量が大きい。試験高炉で成功した技術がそのまま適用できるとは限らない。

鉄連などは当初、実用化の前段階として、実証用の高炉を設ける予定だったが、コストを減らすとともに実用化を急ぐ必要があると判断。試験高炉での検証結果をシミュレーション技術で解析し、その結果を実際のサイズの高炉で適用することを目指すという。

「脱炭素」の流れを受け、鉄鋼業への風当たりは世界的に厳しい。鉄連は昨年11月、水素還元製鉄などの技術を活用し、2100年に業界からのCO2排出量ゼロを目指すプランを公表した。

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