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「ゼクシィ縁結び」がAI不正検知導入、悪質商法見抜く

日経クロステック

リクルートマーケティングパートナーズ(東京・品川)は2019年3月12日、同社が運営する婚活サービス「ゼクシィ縁結び」に人工知能(AI)を活用した新しい不正検知システムを導入したと発表した。3月4日から運用している。リクルートテクノロジーズ(東京・千代田)がシステムを開発した。

ゼクシィ縁結びは結婚・恋愛相手探しを支援するサービスで、累計会員数は85万人。ユーザーは個人情報を登録して入会してから、異性のユーザーと「いいね」や「メッセージ」でやり取りをした後、デートの約束をして交際に至り、婚約などを機に退会する。

同社は各段階で「異常検知フィルター」を使い、通常の利用形態から逸脱した不正行動を検知する。さらに、別のユーザーから不正の疑いがあると通報があったり、監視担当者が不審視したりしたユーザーの行動パターンを機械学習させて、検知の精度を上げる。

AIによる不正検知システムを導入したのは、サービスの目的にそぐわない利用を防ぐためだ。ゼクシィ縁結びのユーザーの中には、真剣に相手探しをする人ばかりではなく、宗教の勧誘をしたり、デート商法やネズミ講などの悪質商法の勧誘活動をしたりする個人や業者が一定数存在する。

こうしたユーザーは特異な行動パターンを示すという。具体的には登録する個人情報を複数ユーザーで使い回したり、不特定多数の相手にメッセージを送ったりといったものだ。従来は監視担当者の目視で検知していたが、AIで自動検知させることで、不正ユーザーを排除しやすくする狙いがある。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2019年3月12日掲載]

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