魚介類の半数が資源量危機 日本周辺、水産庁が評価

2019/3/13 9:52
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日本周辺海域で取られている主要な魚介類を魚種や分布域で分けると、北海道のホッケや日本海のスケソウダラなど、ほぼ半数は資源量が少ない状態だとの評価結果を水産庁が13日までにまとめた。2割超は少ない上に近年、減少傾向にある。一方、資源量が豊かだとされたのは2割に満たず、水産庁は「回復に向けた資源管理が重要だ」と指摘している。

北海道・稚内港に水揚げされたホッケ(2015年2月)=共同

北海道・稚内港に水揚げされたホッケ(2015年2月)=共同

水産庁は日本近海の主要魚介類50種を選び、分布域などによって84の「系群」と呼ばれるグループに分類。2018年度の資源量と過去からの変化を3段階で評価した。

資源量が少ない「低位」とされたのは北海道周辺の各海域のホッケ、日本海北部のスケソウダラ、伊勢・三河湾のマアナゴ、宗谷海峡のイカナゴ、各地のトラフグなど41系群に上った。前年度は39系群だった。

資源量が豊かな「高位」は各地のブリや北海道のマダラ、太平洋のヤリイカなどで、前年度から横ばいの14系群だった。「中位」は前年度の31系群から29系群に減った。

オホーツク海南部のスケソウダラとオホーツク海のズワイガニ、瀬戸内海のサワラ、伊勢・三河湾のシャコが、前年度の「中位」から「低位」に転落。北海道の資源の悪化と漁獲量の減少が目立った。

神戸市の垂水漁港に水揚げされたイカナゴの稚魚。近年、漁獲量の減少が目立つ(2017年3月)=共同

神戸市の垂水漁港に水揚げされたイカナゴの稚魚。近年、漁獲量の減少が目立つ(2017年3月)=共同

水産庁は過去5年間の動向も分析した。資源量が少ない41系群のうち19系群が「減少傾向にある」と評価され、状況が特に深刻と判明。オホーツク海南部と根室海峡のスケソウダラ、オホーツク海のズワイガニ、太平洋のキンメダイ、日本海のマガレイなどが含まれる。

漁獲量を減らすべきだと指摘されたものも多い。瀬戸内海東部のイカナゴは「禁漁も見据えた早急な資源保護施策の提言が必要」で、根室海峡・道東・日高・胆振のホッケは「資源が激減した現在、積極的な漁獲を避けるべきだ」とされた。〔共同〕

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