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スイングは型ではなく感覚で身につけよう(3)

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2019/3/19 6:30
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 新宿のインドアゴルフで30年間、初心者からツアープロまで指導している長井薫プロは、ユニークな練習器具を使いながら右脳に働きかける感覚重視のメソッドで人気だ。今回は自分の力を効率よく発揮でき、自然にきれいなスイングとなる練習法を教えてもらった。自宅など屋内でできるだけに、オフの間にしっかり身につけよう。
(日本経済新聞出版社「書斎のゴルフ VOL.41」から)

軸ができたら次は「力の出し方」

長井 軸の次は「力の出し方」です。「力を入れる」のではなく、「力を出す」のです。どういうことかというと、私は農耕民族と狩猟民族の力の使い方は違うと考えていて、ゴルフは狩猟民族型の力の使い方を覚えることが上達の近道だと確信しています。農耕民族型の力の使い方は足元の畑をくわで耕すというイメージです。くわを振り上げて振り下ろしながら自分のほうに引いてきます。引いてくる力は「外から内に力を入れる」です。一方、狩猟民族型の力の使い方はやり投げのイメージです。体の後ろまで振りかぶって標的に向かってやりを投げます。投げる力は「内から外に力を出す」です。ゴルフは標的に向かってボールを運ぶターゲットスポーツですから、狩猟民族型の力の使い方をするとうまくいきます。日本人は農耕民族ですから、なかなか狩猟民族の「力の出し方」ができず、それがゴルフの上達を妨げていると考えています。

――くわで畑を耕すイメージだと、ちょうど足元のボールに向かってアウトサイドインのスイングでボールを打ちおろす感じになりますね。

長井 まさにその通りです。だから「肘が引けてしまう」とか「アウトサイドイン」などで悩む人が日本人には多いのです。ゴルフを覚える際も「外から内へ力を入れる」のではなく、「内から外へ力を出す」ことを意識することが、私のゴルフ上達のキーワードとなっています。たとえば竹とんぼは細い軸棒を両手で回せば羽に力が伝わり、ものすごい速さで回転します。これが内から外に力を出すことです。一方、羽の部分をいくら早く回しても軸を回すほど速くは回りません。これが外から内に力を入れるということです。

――なるほど、ヘッドスピードを上げたければ、体の外側にある腕や肩を速く回そうとするのではなく、より軸に近い腰を速く回せ、ですね。

長井 飛距離を伸ばそうと思ったら力は内から外に向かって出せ、ということです。それと狩猟民族型の力の出し方として意識しなければならないのが、「ターゲットに向かって力を出せ」ということです。農耕民族型は地面に向かって力を入れるので、ゴルフではちょうど目の前の地面にあるボールに向かって力を入れようとしてしまいます。ところが本当のターゲットは遠い先のボールの落下地点です。このターゲット問題も農耕民族型にとってはゴルフを難しくしています。

――他のターゲットスポーツ、たとえば野球やボウリングなどはターゲットを見ながら球を投げます。それに比べてゴルフはターゲットを見ながらスイングすることはできません。

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