2019年7月19日(金)

「段階的な非核化目指さず」、米ビーガン特別代表が見解

2019/3/12 5:24
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【ワシントン=永沢毅】米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は11日、ワシントンで講演し、北朝鮮の非核化の進め方について「段階的に進めるつもりはない」と述べた。北朝鮮が求めてきた非核化の進展に応じて制裁緩和の見返りを与える手法はとらない方針を示したものだ。同時に「外交の扉は開いている」と語り、米朝協議の継続に期待を示した。

ビーガン氏は2月末の米朝首脳会談で「トランプ大統領は金正恩(キム・ジョンウン)委員長に対し、思い切って(全面的な非核化を)めざそうと促した」と振り返った。しかし「そこに至るには米朝の溝はまだかなり大きい」と指摘した。

「北朝鮮が大量破壊兵器について対処するステップを取り始めるのなら、私たちは(支援を)ためらうことはない」とも強調。北朝鮮に非核化の具体的な取り組みを重ねて促した。3回目の米朝首脳会談の可能性については「トランプ氏は排除していない」と語った。

金正恩氏が表明した寧辺(ニョンビョン)の核施設の廃棄に関しても「私たちの寧辺の定義はとても広い」と表明。300以上あるとされる施設の全容把握が欠かせないとの立場を示した。北朝鮮が北西部の東倉里(トンチャンリ)のミサイル施設で活動を活発にしていることについては「北朝鮮が送ろうとしているメッセージが何かは分からない」と述べるにとどめた。

先の米朝首脳会談で、トランプ氏は北朝鮮が全面的な非核化に取り組み、米国は制裁の完全な緩和に応じる「ビッグディール」(大きな取引)を働きかけた。段階的な非核化を否定したビーガン氏の発言は、これに沿ったものだ。首脳会談では金正恩氏が一部の核施設の廃棄にとどめる意向を示したため、会談は物別れに終わった。

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