2019年7月19日(金)

高速船事故 佐渡観光への影響懸念

2019/3/11 22:00
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新潟県佐渡島沖で9日発生した高速船の衝突事故で、佐渡汽船は11日、新潟市内で記者会見を開いた。事故を受け、当面は新潟―両津港(佐渡市)のジェット船を全区間減速して運航する。具体的な安全対策や再発防止策については今後検討していく。佐渡では早くも宿のキャンセルが発生しており、春の観光シーズンを前に事故の影響を懸念する声も出ている。

事故の状況について説明する佐渡汽船シップメンテナンスの天野明彦取締役(11日、新潟市)

佐渡汽船は2010年に、クジラなどが出没しやすい場所を減速区間(時速68キロメートル)として定めていたが、今回の事故はこの区間を外れた場所で発生した。事故発生時の速度は時速74キロメートル。当面は減速運航するため、新潟―両津港の運航時間は65分から70分に延びる。

運輸安全委員会による事故原因の調査結果を待ち、具体的な再発防止策を講じる。減速区間や運航時間の見直しのほか、衝撃を和らげる座席の工夫などの対策も検討していく。

新潟県の花角英世知事は「再発防止とより一層の乗客の安全確保に取り組んで頂きたい」とのコメントを発表した。

佐渡汽船の18年12月期の最終損益は3期ぶりに黒字転換した。輸送人員も6年ぶりに増加に転じるなど、回復の兆しが見え始めた直後での事故となった。

佐渡観光交流機構(DMO)の加藤透常務理事は「週末は島内で数件、宿のキャンセルが出たと聞いている。高速のジェット船の半分が欠航となり、観光案内所には島内での立ち寄り先を見直す相談が来ている」という。「春の観光シーズンに、どの程度の影響が出るのか推移を見守りたい」と話す。

高速船の事故は9日の午後0時17分に発生。高速ジェット船「ぎんが」が、佐渡市姫崎沖で海洋生物とみられる物体と衝突した。

この事故で80人が負傷。佐渡汽船による人身事故としては、過去最大の事故となった。

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