2019年5月26日(日)

近畿大、マンモス復活へ一歩 細胞核を再生

科学&新技術
2019/3/11 19:00
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近畿大の宮本圭講師らの研究チームは11日、マンモスの化石から採取した細胞の核を、マウスの卵子内で再生することに成功したと発表した。シベリアで発見されたマンモスの筋肉組織を取り出して実証した。将来は絶滅したマンモスの復活につながると期待される。成果は同日の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」電子版に発表した。

雌のマンモス「YUKA(ユカ)」の化石(近畿大提供)=共同

雌のマンモス「YUKA(ユカ)」の化石(近畿大提供)=共同

研究チームはシベリアの永久凍土で2万8千年間眠っていた「Yuka」と名付けたマンモスの体から、骨髄と筋肉組織を採取した。遺伝情報をアフリカ象と比較し、マンモス固有のDNAやたんぱく質を確認した。

筋肉組織から細胞核の成分を取り出し、マウスの卵子に移植したところ、細胞が分裂する直前の形まで成長した。またマンモスのDNAで損傷していた部分が、修復している様子もわずかに見られた。

宮本講師は「将来的には細胞分裂まで進めたい。マンモスの復活に向けて有意義な一歩だ」と強調した。ただマンモス復活には「まだ時間がかかる」と話した。

近畿大はマンモスを復活させるプロジェクトを立ち上げて研究を進める。約1万年前に絶滅したとされるマンモスを「体細胞核移植法」と呼ばれるクローン技術で復活させることを目指し、ロシア・サハ共和国の科学アカデミーと共同研究している。

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