インドネシア人被告を釈放 金正男氏殺害事件

2019/3/11 12:18
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【クアラルンプール=中野貴司】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア検察は11日、インドネシア籍のシティ・アイシャ被告に対する殺人罪での起訴を取り下げる方針を表明した。同日、元被告は釈放された。検察側は理由を明らかにしていない。実行犯として起訴されたもう1人のベトナム籍の被告の弁護士も起訴取り下げを求めた。

釈放され笑顔を見せるシティ・アイシャ氏(11日、クアラルンプール)=AFP時事

釈放され笑顔を見せるシティ・アイシャ氏(11日、クアラルンプール)=AFP時事

11日午前にクアラルンプール近郊の高等裁判所で開かれた公判で、検察側が明らかにした。アイシャ氏の弁護士によると、同氏は明日にもインドネシアに帰国する予定だ。ただ、検察側が再び起訴する可能性はあるという。

2017年10月に始まった金正男氏の殺害事件の公判で、弁護側はこれまで殺害前後の被告の行動などから「両被告が殺意を持っていなかったのは明白」だと無罪を強く訴えてきた。11日からは弁護側の被告人質問などが本格的に始まる予定だったが、被告人質問を前に検察側が起訴を取り下げる異例の事態となった。

金正恩(キム・ジョンウン)委員長の異母兄である金正男氏は17年2月、クアラルンプール国際空港で殺害された。実行犯として、アイシャ氏とベトナム籍のドアン・ティ・フォン被告が殺人罪で起訴された。マレーシアの現行法制では殺人罪での有罪が確定した場合、死刑となる。

一方、犯行に関与した疑いで北朝鮮籍の4容疑者が指名手配されたが、いずれも犯行直後にマレーシア国外に逃亡。北朝鮮の関与を立証するのは難しくなっている。

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