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女子マラソン鈴木亜由子 自信を胸に大一番へ
東京五輪まであと1年半

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2019/3/13 6:30
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初マラソンに選んだ2018年8月の北海道をトップで駆け抜けた時、去来したのは安堵感だった。「ラスト10キロは力を入れようにも、筋がピキってなるんじゃないかと怖かった。ああ、自分でも走れたって」

長く主戦場としていたトラックから本格転向してわずか2カ月。ぎりぎりの調整で臨んだからこその本音は、かえって鈴木亜由子(日本郵政グループ)の底知れない能力を際立たせる。

鈴木は「以前より楽にスピードが出る」と、フォームへの手応えを感じる

鈴木は「以前より楽にスピードが出る」と、フォームへの手応えを感じる

今年9月の東京五輪代表選考会「グランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権獲得だけが目標だったから、前半の他選手の飛び出しにも慌てない。淡々とラップを刻み、終盤は体と対話しながらペースアップ。日本陸上競技連盟の山下佐知子・五輪強化コーチが「非常に安定感があった」と絶賛する快走だった。

愛知県豊橋市出身で、小学2年から陸上を始めた。中学時代は1500メートルで全国大会2連覇。将来を嘱望され、名大時代の13年ユニバーシアードでは1万メートルで金メダルを獲得した。その一方でケガも多く、15年世界選手権5000メートルでは9位と健闘しながら、翌年のリオデジャネイロ五輪は直前に故障し、1万メートルを棄権。5000メートルも予選敗退と力を出し切れなかった。

「もともとピッチが速い半面、膝の下で足を掻(か)くような動きで体全体を使えていなかった。接地もぶれていた」。スピードを重視するあまり、いつしか走り方が小さくなり、それが故障の遠因にもなっていた。「自分の可能性を広げたい」。マラソン転向は、ずっと自覚していた課題を克服する挑戦でもある。

MGC出場を決めて約半年。腰を据えたトレーニングによって、理想のフォームに近づいている手応えはある。「股関節など大きい筋肉をちゃんと使い、胸も張れるようになってきた。以前より楽にスピードが出る」

調整の一環で出た2月のハーフマラソンでは日本歴代3位の1時間7分55秒をマーク。「練習が点ではなく、線にできている実感がある。いよいよこれから」。そんな好循環の成果を披露する場がMGCだ。

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