2019年8月19日(月)

大阪知事・市長が辞職願 4月、入れ替わりダブル選

2019/3/8 22:47
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大阪府の松井一郎知事(大阪維新の会代表)は8日、吉村洋文市長とともに任期途中で辞職した上で4月の統一地方選に合わせてそれぞれ市長選、知事選に入れ替わって出馬すると表明した。維新の看板政策である「大阪都構想」を争点に掲げて民意を問い直し、都構想の賛否を問う住民投票の実施に向けて道筋をつける狙いがある。

 入れ替わりダブル選への立候補を表明し、記者会見する松井一郎大阪府知事(左)と吉村洋文大阪市長=8日午後、大阪市
(共同)

入れ替わりダブル選への立候補を表明し、記者会見する松井一郎大阪府知事(左)と吉村洋文大阪市長=8日午後、大阪市
(共同)

松井、吉村の両氏は同日、府市両議会の議長にそれぞれ辞職願を提出した。知事選は21日、市長選は24日に告示。投開票は府議・市議選と同じ4月7日となる。

松井知事は記者会見で「ありとあらゆる手段を使ったが、公約した大阪都構想がつぶされかけている。もう一度、住民に判断してもらいたい」と強調。吉村市長と入れ替わって立候補する狙いについては「選挙を盛り上げ、関心を持ってもらう」と述べた。

都構想は府市で事業が重なる「二重行政」を解消し、市を東京23区のような特別区に再編する制度改革。住民投票を実現するには、府市両議会で承認を得る必要がある。維新が知事・市長選で勝っても、議会選で過半数の議席を獲得できなければ、単独で住民投票に持ち込むことはできない。

維新はすでに両議会の半数を上回る候補者の確保にメドをつけたが、住民投票への協力を求めてきた公明党との協議は決裂した。都構想に反対する自民党は、公明と立候補予定者約30人を相互に推薦し、知事・市長選でも対抗馬擁立に向けて詰めの調整を進めている。

維新は橋下徹前市長の下で戦った4年前の統一選でも、府市両議会で過半数に届かなかった。松井氏らは選挙戦で、都構想を見据えた府市連携の成果として2025年に大阪で開く国際博覧会(大阪・関西万博)の誘致成功などをアピールする考えだが、維新内にも「万博の追い風を加味しても、過半数獲得のハードルは高い」(市議団幹部)との声は少なくない。 自民党の甘利明選挙対策委員長は埼玉県内で記者団に「たすきがけでやるのは東京では理解されづらい」と指摘。党として独自候補の擁立を急ぐ考えも示した。公明党の佐藤茂樹府本部代表は「職務職責の放棄だ」と批判した。立憲民主党の辻元清美府連代表は「都構想反対で大同団結できる」と自民候補への相乗りの可能性に言及した。

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